脅威インテリジェンス

Void Banshee APT がゼロデイ攻撃で「Windows の残存物(IE)」を悪用

Windowsの残存物の悪用というタイトルが気になりました。

脅威アクターは「臨床解剖学」のような教科書PDFに見せかけたショートカットファイルを、被害者にダウンロードさせ、MHTMLプロトコルハンドラーとx-uscディレクティブを悪用して悪質なコードを実行します。

その際、Internet Explorer ブラウザーの残骸がトリガーされ、悪意のある HTMLアプリケーションをホストする侵害されたWeb サイトに誘導されていました。

悪意あるサイトにアクセスすると、トロイの木馬とインフォスティーラーをダウンロードします。

最初の攻撃は、スピアフィッシングでzipファイルをダウンロードさせ、PDFに見せかけたショートカットファイルをクリックさせることから始まっています。

PDFに設定されたファイル名から、専門家や学生をターゲットにしていることがわかります。

Microsoftは、 2024年7月の月例パッチでこの脆弱性に対する修正プログラムを配布して、IEがショートファイルでMHTMLを実行できないようにしました。