AIを使用したBECについての記事が目に止まりました。
現状、サイバー犯罪者がAIを駆使してサポート詐欺を働くといった事例はあまり確認されていませんが、AIによって言語の壁が突破されるといよいよ日本も海外からのサポート詐欺の標的になるだろうと予想しています。
以前の記事でも取り上げましたがサイバー犯罪者は巧妙なソーシャルエンジニアリングで初期アクセスを獲得し、甚大な被害に発展させます。
脅威アクターのほとんどが海外グループであることを考えると、日本語の壁によって日本は守られていますが、AIの発展でAIによる翻訳および音声生成の速度が上がれば海外の脅威アクターは言語の壁に縛られず全世界を標的に活動することになります。
特に日本は米国と比べ攻撃に晒されていないことから、セキュリティ対策がまだまだ不十分であることは否めません。
AIによる言語の壁が突破されるまでに、法整備やセキュリティ人材の育成が国家の課題だと考えています。